知的生産の技術研究会 関西
知的生産の技術研究会・関西TOP > セミナー1994 > 3月セミナー

21世紀の生き方

講師:John Craig氏

日時:1994年3月25日(金) 大阪府立文化情報センター


講演抄録

私はケルト人ですが、ケルトについて知っていることをおしゃってください。まずどこらへんに住んでいると思いますか?

(参加者とやりとり)そうですね文化がよく残っているのはアイルランドですね。私はAberdeenの出身でこれはスコットランドなんですがどこかで聞いたことがありませんか?そうです香港のアバデーインです。あれはスコットランド人が作ったものです。スコットランドは気候が悪く日光が年に90日しか当たらないところなので皆外へ出ていきます。そして発想が豊かな民族です。例えば電話やテレビを作ったのもスコットランド人です。電話は誰が作ったのでしたっけ、そうですベルです。彼もスコットランド出身です。ただケルト人は発想はいいんですがフォローが悪いですね。

私はExplorer(探検家)として今まで生きてきました。まずインドへ行きましたがイスタンブールまで指一本(ヒッチハイク)で行きましたがオリエントエクスプレスよりも早く3日で着きました。イスタンブールから陸路インドへ入り赤痢になったり確かにマイナス面もありますが、あんな生き生きした国はないのでぜひ見るべきです。

インドには4つのライフがあり、まず子供、次が教育される時期、結婚して子供を育てる時期そして最後が放浪者です。Sadhuとはインドの仙人のことです。20才の頃7ケ月かけてアフリカ縦断をやりました。エチオピア高原でチフスにかかりましたが白人もいない、英語も通じない中で極限状態にいると自分が今まで使ったことない部分を使わざるをえなくなります。21世紀に向けてヒーロの旅をしないとだめです。(The Hero's Journey)

Trilemmaのセミナーが東京で日経新聞主催で開催されました。Dilemma(ジレンマ)は2つですがTriなんで3つです。Economy--ロス地震、ミシシッピ氾濫、ベトナム戦争よりもコスト高 Resource(資源) Ecolosyこの3つは相関関係にあります。

Ecolosyについては非常に感情的な意見が多いですが地球はけっこう丈夫でそう悲観する必要もありません。インデイアンの友人は3万年の歴史を見ても大丈夫なのにただ白人が騒いでいるだけという意見でした。聖書の時代隕石が地球にぶつかって地球の自転が止まったという説もあります。聖書に6日間日が出たままという記述があり、反対側の地方には6日間真っ暗という神話があります。

地球の歴史を世界貿易センター(108階)とすると人類の誕生は何階と思いますか?107階で出たらそこは恐竜の世界です。そうです108階でしかも文明と呼ばれるのは天井のペンキのひと塗でしかない。時計を使った例では48億年の地球の年齢を時計とすると人類誕生は12時0.5秒前でしかない。私はマージングポイントを2012年12月20日と考えて本を出しました。この時、時間というプロセスがなくなると思われます。

親指を回せるのは人間だけで道具が作れました。進化とは化ける力です。例えば色の識別能力もここ2、3千年に出てきた能力で昔は色盲ばっかりでした。ギリシャ人は白黒の世界に近かった。その証拠にあのオデッセイの長文の中に一度もブルーという色が出てきません。

20世紀 21世紀
物質的考え 非物質的考えへ
Machine神話 Mind神話
Mind in Brain Brain in Mind
eparation Connection
Universe is Empty Universe is full of Information Energy
Body is Machine BodyMind Heals Itself

風が吹いて旗がはためいている 動いているのは風か旗なのか? 禅の答え  心

これはとてもおもしろい考え方です。最近のScienceはこういうふうにMindに近づいている。人間の発生原理については我々がここに至るように宇宙がここまで用意してくれたという考え方がある。我々が進化しないと宇宙は認識できない。

という考え方があり、これは聖書に近い。たまたまアクシデントで我々は進化したという学説が強いので反論が多いが科学にマインドが持ち込まれるようになった。

我々は認識することによって分かる。例えばイギリスの伝統的なクラブにヌード写真を貼っても誰も気付かない。皆あるはずがないと思って気付いていない。大きな船が初めてインデイアンの前に現われた。子供とシャーマンには見えたが大人の大多数には見えなかった(理解できなかった)。

本日発売の雑誌TIMEのタイトル記事が「抗生物質がきかなくなった」で薬づけの世の中もっと人間の自己治癒能力を信じなければいけません。これをPlacebo効果といいます。

手術でもおなかを開けて何もしなくても直ることがある。またあの先生なら直るという話を聞くとよくなるなど。反対がNocebo効果で誤診してあなた肺ガンというと健康な人も肺ガンになってしまう。風をひいても風と認めず熱帯の嵐が通過していると信じたらすぐ直る。

人間は毎日6万の思考をしているが、その99%は前日と同じ。同じ繰り返しでもったいない。プラス思考、信念なども入れていくべきだ。

NLP(神経言語プログラミング)という新しい科学が生まれている。発達したイメージコントロールのようなもので毎日違う思考をすることができる。これは可能性が広がります。例えばパニックは自分のイメージを心の中で小さくしてしまうことで起きる。音を心で作って体を動かすことによりパニックを回避できる。

光に向かって走るネズミの習性を利用して箱の中にネズミを入れて光を奥から当てネズミが走り出すと光の手前でショックを与えるシステムを作成して実験したところ、半年たつと遺伝子的に全く違う初めて実験するネズミが光に向かって走らなくなる。100匹目の猿という話があり、発端は日本ですがイモを洗い始めた猿がいて、これが群れに増えて100匹目を超すころ日本全国の猿がイモを洗うという行動を起こすようになる。学者が何か情報を伝える未知の領域があるのではということでいまMFieldと呼んでいる。

最後にはクレイグさんの著書 「マージング・ポイント」日本教文社
 1600円のサイン即売会も実施されました。もちろん2次会も盛況でした!

知的生産の技術研究会・関西TOP > セミナー1994 > 3月セミナー
知的生産の技術研究会とは 知的生産の技術研究会・関西とは 知的生産の技術研究会 セミナー履歴 知的生産の技術研究会 セミナー2022 知的生産の技術研究会 セミナー2020 知的生産の技術研究会 セミナー2019 知的生産の技術研究会 セミナー2018 知的生産の技術研究会 セミナー2017 知的生産の技術研究会 セミナー2016 知的生産の技術研究会 セミナー2015 知的生産の技術研究会 セミナー2014 知的生産の技術研究会 セミナー2013 知的生産の技術研究会 セミナー2012 知的生産の技術研究会 セミナー2011 知的生産の技術研究会 セミナー2010 知的生産の技術研究会 セミナー2009 知的生産の技術研究会 セミナー2008 知的生産の技術研究会 セミナー2007 知的生産の技術研究会 セミナー2006 知的生産の技術研究会 セミナー2005 知的生産の技術研究会 セミナー2004 知的生産の技術研究会 セミナー2003 知的生産の技術研究会 セミナー2002 知的生産の技術研究会 セミナー2001 知的生産の技術研究会 セミナー2000 知的生産の技術研究会 セミナー1999 知的生産の技術研究会 セミナー1998 知的生産の技術研究会 セミナー1997 知的生産の技術研究会 セミナー1996
水谷IT支援事務所 水谷哲也