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みなさん「速記タイプライター」というのをご存知ですか? 裁判記録で速記官の方が使っている,独特の21個のキーが並んだタイプライターです.速記官の方はこれを使ってしゃべる速度のままに記録するわけです.でも,単に速く書くだけのものでしょうか?
現在,この速記タイプとパソコンとを連動させることにより,リアルタイムで漢字かな交じりの字幕を出すことが可能になっています.リアルタイム表示が可能になったことで,「手話通訳」などと同様に,聴覚にハンディキャップのある方のために活用されるようになりました.これまで「裁判所」という限られた場所でしか使われていなかった速記タイプライターがコンピューターと連動することにより,より広く使われようとしています.今回,知研関西セミナーでは,こうした速記官の方たちの活動の話をうかがうととも,リアルタイム字幕のデモもご覧いただきます。
和歌山県出身。1965年より大阪地地方裁判所速記官として勤務。速記官制度を守る会」大阪支部事務局次長.。電子速記研究会会員。
編書:「守ろう!裁判所速記官」現代人文社
これがアメリカのパソコン内蔵速記タイプ「ステンチュラ」 最高裁判所が裁判所への持ち込みを認め
ていずに、速記官が私費で購入しているそうです。40万円ぐらいします。中にはパソコンの機能が入っています。
講演をリアルタイムで字幕に! いやあ、すごいですね!ワープロでは絶対にできません。大阪地方裁判所の速記官の方が3名で実演。一人がステンチュラを使って、講演を電子速記し、速記した内容を即座にパソコンに送って「はやとくん」というソフトを使って日本語変換して、同音異義語の処理をしてもう1台のパソコンに送って、フォントサイズを大きくしてモニターに表示しました。圧倒されました!
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