世界の中の日本
日時:2001年1月31日(水)
場所:大阪産業大学 梅田サテライトキャンパス
講演:大阪大学大学院国際公共政策研究科教授
スティルマン清井美紀恵さん
マガジンハウスから出ています「女ひとり家四軒持つ中毒記」がホットな話題になっています。書かれたのは海外赴任を含め外務省勤めが長いスティルマン美紀恵さんです。1軒目は20年前、東京に32平方メートルのマンションを購入、11年後に51平方メートルのマンションに買い替え、さらに婚約を機に千葉県勝浦に別荘を、半年後には赴任先のパリでアパルトマンを購入、帰国後、結婚。出産して目黒に庭付きの古家を購入。その間、ベルギー、マニラなど海外の赴任先で住まいを探し、マンション、古家のリフォームをするという忙しさ。
すべて自分で不動産屋に電話をかけ、自分で判断し、自分名義のローンを組んだそうです。本人は文明批評のつもりで書かれたのに、本屋さんではインテリア本に分類されてちょっと不満なんだそうです。
1978年に「20年ぶりの女性外交官誕生」で、新聞各社の「ひと」欄をにぎわせた方でもあります。また外務省国際報道課長として、外国ジャーナリズムの偏見と悪意に満ちた日本報道と、断固として戦ったことで知られる人でもあります。21世紀最初のセミナーはこれからの日本を考えるということでスティルマン美紀恵さんにご登場いただき、日本外交、特に外国への発信不足、国際会議における日本を中心にお話いただきます。もちろん不動産中毒の体験もお話いただきます。
■略歴:1954年生まれ。京都大学法学部卒業後、エクスマルセイユ大学大学院修士課程修了。外務省国際報道課長をへて現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科教授。1999年、第5回読売論壇新人賞受賞。