知的生産の技術研究会・関西支部9月度セミナーでは、「ノンバーバルコミュニケーション」に重点を置いて、萩原みゆ紀さんに「パフォーマンス学」の紹介をしていただきました。
11月度は、「バーバルコミュニケーション」の基礎に立ち戻って、「正しい日本語」「美しい日本語」について、矢野ほづみさんにお話をしていただきます。矢野さんは、「言葉で自分を表現する」ことが、日本の学校教育では重視されていないことを大変残念に思っておられます。
1996年に母校の中学校で教育実習をしたとき、自ら考えようとしない子や、いやそうにボソボソ話す子、言いたいことがうまく表現できない子が多いのに愕然としました。自分なりの意見や考えを持ち、それを人にわかりやすく伝えるということは、生きていく上でとても大切なことだというのに。
「これではいけない、私に何かできないだろうか」と思っているとき、「正しく美しい話し言葉を広めよう」という趣旨で日本話しことば協会が設立され、その活動に参加しました。とのことです。現在、大学や企業などで、コミュニケーションスキルに関する講師を務めておられます。
今回は、講座のなかで行っておられる「訓練」の体験や、日本はなし言葉協会が毎年実施している「話しことば検定」のダイジェスト版を体験できる機会として、知研セミナーでお話をお伺いします。コミュニケーションについて、是非、考えてみましょう!
■略 歴:1979年京都女子大学短期大学部卒業
ソニー企業株式会社ショールーム勤務を経て、有限会社ボイスプロダクション所属 フリーアナウンサー勤務。95年Australia Warwickの The Scots PGC Collegeにて、日本語教育に携わる。98年佛教大学・通信教育部英文学科卒業。
現在、フリーアナウンサー、コミュニケーション講座講師、日本語教師<フリーアナウンサー歴>テレビ大阪『ラブリー大阪』大阪市広報番組、KBS京都ラジオ『め組倶楽部』アシスタント、ABCテレビ『てれびかたろぐ』 など
惜しくも2003年4月に亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りいたします。