僕が出版社を始めたわけ
講師:有限会社西日本出版社社長 内山正之氏
日時:2003年7月30日(水)
場所:大阪産業大学 梅田サテライトキャンパス
今、大阪のたこ焼き店ばかりを集めたガイド本が出版され人気をよんでいます。著者はたこ焼き研究家の熊谷真菜さん。『大阪たこ焼33カ所めぐり』という本で西国三十三カ所めぐりになぞらえ、見るだけの本でなくたこ焼き屋を“めぐる”ことを念頭に、厳選した大阪市、堺市内の三十三店のたこ焼き店が紹介れている。
発売した週に紀伊国屋書店梅田本店・単行本の11位の売上げをはたし、実用書部門で1位にも。この本を片手に大阪の人はもちろん東京や岡山、九州といった全国各地から多くの方が三十三カ所めぐりに来阪、話題を集めています。
その企画と編集を担当したのが有限会社西日本出版社の社長内山正之さん。出版社創業1年、「地元の面白い本を全国へ」と、次々と話題の本を出版する内山社長にご登場願います。
■略 歴:
1959年奈良県生まれ。1982年立命館大学産業社会学部産業社会学科卒業。駸々堂出版株式会社に入社し、営業担当として全国各地の書店まわりを行う。この時、関西の出版状況をレポートした冊子「関西の出版社600」を個人で発行し、反響をよぶ。1988年8月退社。
株式会社京阪神エルマガジン社がムック単行本を強化したいということで相談を受け1988年8月株式会社京阪神エルマガジン社に入社。販売部で、営業、宣伝、編集企画を行なう。
2001年7月京阪神エルマガジン社を退社。半年間の充電の後、2002年4月有限会社西日本出版社を創業。
最初の本は元NHKアナウンサーの寺谷一紀さんの「ぼくがナニワのアナウンサー」。食と地域に密着したテーマで以後、讃岐うどんブームの立役者・田尾和俊さん著の「超麺通団団長・田尾和俊と12人 の麺徒たち」、タコヤキスト熊谷真菜+(写真)ハリー中西「大阪たこ焼33カ所めぐり」とヒットを飛ばす。
新しい本のネタ探しと、日本中のより多くの地域の書店に自社の本を置いてもらうために、日夜日本中を飛び回っている。
日本出版学会会員。出版営業学習会勁版会会員。 出版編集学習会本の会会員。株式会社クリエテ関西営業顧問。株式会社リーフ・パブリケーションズ販売顧問。
■著 書:
『関西の出版社600』(1986年。 関西出版問題を考える会 編・共著)。
『阪神大震災と出版』(1995年。 日本エディタースクール 共著)。