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5月は梅棹サロン訪問会です!!知的生産の技術研究会は1970年にスタートしましたが、きっかけは梅棹忠夫先生が出された「知的生産の技術」(岩波新書)です。
この本が誕生した北白河の自宅では1960年代、毎週金曜日になると作家の小松左京さんら親しい仲間や若手研究者、学生らを自宅に集めて議論。時には白熱し飲み明かすこともあり、梅棹サロンと呼ばれていました。もともとは本多勝一さんたちが京大に探検部をつくった頃、梅棹先生の自宅にしょっちゅう探検部の学生がおじゃましていたことがきっかけ。そこで金曜日の夜に自宅を開放し、誰でも訪ねてきてもいいようにと「梅棹サロン」をはじめました。時代を牽引する行動派知的クリエイターたちの梁山泊となっていきます。
この自宅がギャラリー兼カフェスペースに改装されてオープンされています。運営は梅棹先生の次男で陶芸家のマヤオさんです。ギャラリー名は「rondokreanto」(ロンドクレアント)でエスペラント語です。
ロンドは「集まり」、クレアントは「創造者」の意味で、「知的生産の技術」(岩波新書)に出てくる作り付けの本棚や、造園家の吉村元男さんがデビュー前に手がけた中庭など旧宅の面影を残っています。主の梅棹先生は、自身をホモ・ファーベル(工作人)と称したことがありました。事実、自分で大工道具を揃え、家に手を入れていきました。中庭を囲むように仕上げた回廊などが往時のまま残っています。
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