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やっぱり落語はライブでっせ。なんたって落語は落語家の言葉をもとに聴く人が頭の中にイメージを作り出す世界やから、近くで話してるのをきくんがいちばん身体全体で感じるし、集中できますもん。けど、テレビのカメラを通すことによって、また違った落語の魅力がありまんねんで。
『演者の弁』 「おっしゃるとおり落語はライブでんな。けど、東京や大阪みたいに、手近でナマの落語が聴ける人は国民の何分の一か、ですわな。そこでまあ、テレビてなもんが、落語と聴衆の間に挟まってきますねんけど、さあそれが邪魔になるのか、ならんのか。口不調法なワタイは、自作の番組、2種類に代弁してもらいながら、大役を果たそうと思うとります。ワタイの話と違ごて、観てもらうビデオはおもろおまっせ。おいなはれ、きっと。」
てなわけで、数多くの落語番組に関わり、上方落語協会をはじめ落語家のみなさんとのつきあいのある熊谷富夫さんに落語や落語家たちの魅力と、それをどのようにテレビというライブと違った空間で表現するのものなのか番組づくりを中心に「知的生産術」を話していただきます。
略 歴:1936(昭和11)年大阪府大阪市生まれ。関西学院大学経済学部卒業。1959(昭和34)年NHK大阪中央放送局入局。「上方演芸会」「お父さんはお人好し」「モダン寄席」「土曜ひる席」「日本の話芸」など演芸番組を担当。
定年退職後はNHKきんきメディアプランにて勤務。本年定年退職後も契約で現在も演芸プロデューサーとしてひきつづき活躍中。文化庁芸術祭審査委員(演芸部門)。日本笑い学会副会長。また、講演、審査、執筆、テレビ・ラジオ出演などの活動を展開中。
著書:「放送演芸史」(共著)ほか
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